とりあえず全裸になり、エロビデオの生々しいアエギ声をBGMに玉のアガリを楽しむ。もうね、ギュインギュイン。何がなんだかわからない感じの、玉特有のグルグルパニック。あー、すんごい。どこまでアガるのか怖くなるほどグイグイと持っていかれる。もう自分が暑いのか寒いのかもわからないという急性中毒状態でブルブル震えながらも、まさしく天にも(本当の意味で)昇ってしまうような気持ちよさの記録更新がひたすら続く、続く…。ああ、最高だ。最高の浮遊感。
チラリとテレビ画面を見ると、金髪美女がすごいアングルでヌポヌポにされている。俺の瞳孔が開きすぎなのか、尻も乳もまぶしく光り輝いていて、エロいを通り越してもはや神々しい。
そうか、これは神の儀式なのだ。当事者ふたりだけの聖域。許し許された裸の男女による命を生み出す聖なる抜き刺し。俺は今、新たなる宇宙の誕生を目の当たりにしているというのか!神々しい!神々しすぎりゅうううう!!
腹の奥から肺にかけてジンジンと痺れるようなエクスタシーに大きく深呼吸するだけで溢れ出す無上の悦びよ!機は熟した!さぁいでよオリジナルミックスローショォォォン!
ボトルからトロリンチョしたら即ヌールヌルヌルヌル!ヌールヌルヌルヌルヌルヌル!ヌルヌルヌルヌル!ヌルルルリュリュリュウウウウ!!
頭の片隅には「クサを入れたい!」とか「ラッシュ吸いたい!」とか、猛烈なちょい足し願望も渦巻いてはいるものの、目の前でヌッポシヌッポシと繰り返される性行為に操られるかのごとく、俺の両手はコカンを離れようとしてくれないのだ!
そのくせ気に入ったシーンが終わるたびに(当時はVHSのため)巻き戻しては再生を繰り返すもんだから、ローションハンドのせいでリモコンもすでにヌールヌルヌルヌル!
ああっ!今のところ巻き戻し!あっ違うそれ早送りっ!巻き戻してここで再生っ!うおっ!ボタンが滑って押せない!!早送りでいい所まで戻してここっ!そうここぉっ!!
からのヌールヌルヌルヌル!!ヌルヌルヌルルルリュリュリュゥウウウ!!
アガリからたぶん小一時間もこんなことしてたと思う、確実に。今もその神々しい画面に対する狂信的とも言えそうな極限的没入感をよく覚えている。
そんな狂気のループからふと我に返ったのは、ローションで指が滑って停止ボタンを押してしまい、ガチャッという乾いた音とともに画面が真っ暗に、部屋もシーンと静まり返ったためだった。
あー、やっちまった…。まずリモコンがヤバイ。ヌルヌルのテカテカに光っている。ベッドもヤバイ。タオルも敷かないで始めたもんだから枕もシーツも汗でびしょびしょ。特にケツの下あたりなんてローションでビタビタだし。
あーもう最悪だー…。
なーんて!思ったのはほんの一瞬!今こそ元気マルダシ絶好調な俺は部屋の隅にある小さな洗面台でヌルヌルの手とチンコを器用に洗い、大きなバスタオルをベッドに敷き、ラッシュを吸引用グラスにバシャッとブチ込み、新しいビデオに交換してからクサをガッツリ入れて、バイアグラを飲んだらベスポジを確保しつつ再生ボタンを押して早送りィィィッッ!!
かーらーのーエロいカンを頼りにここでストオオオップ!うっひぁあああああ!!これまたすんげーエロいアングルでのヌッポシヌポヌポおおおッ!ケッツケツケツケツ!パーイパイパイパイパアアアアイ!!トロリンチョのヌールヌルヌルヌルのラッシュバゴオオオンでさらにヌールヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルゥゥゥあががががぁあああッ!!!
ー 我(われ)を忘(わす)・れる
物事に心を奪われてぼんやりする。興奮して理性を失う。「―・れて夢中になる」
ー 自我(じが)を喪失(そうしつ)・する
自分の現在の状態が、本来とは異なっていること。正気を失う。自分を見失う。
強制的にキメオナの世界へ転生した俺のテクニックはすごい。右のカイナも左のカイナも、ダテに俺専属のオナハンドを長年続けていたわけじゃないんだぜ。
バイアグラも太刀打ちできないクラスのケミケミドングリチンコを先っちょから竿玉まで、縦横無尽かつ自由自在に駆け巡る。握るコスるなどはこの世界じゃただの基本技だ。五指入道引き、三指乱れ紅蓮挟み、鬼頭卍掛け竿下りからの必殺逆虎爪!何の話か分からないだろうけど、俺も何言ってるかわかんない。
とにかく!俺のテクニックが凄すぎて俺はもうギブアップ寸前!しかし俺の両手はまだまだ俺を許してくれないのさッッ!もうらめぇーーッッ!!
天井を見上げてハァハァと息を切らせる全裸の男。身体中がローションでテカテカである。
汗をかきすぎての脱水による脱力、異次元の快楽に全力で暴れまくった極度の疲労、そしてラッシュ吸いすぎでの酸欠。ひどい。状況がひどい。
強制的なインターバルの理由はだいたいがラッシュの吸いすぎの飛びすぎの気持ちイすぎである。イすぎー!これイすぎー!ぎゃあああー!で放心。これワンセットね。
何度目かの放心状態でエネマグラ的な何かを忘れていたことに気付き、即座におケツのアナルへプラグイン!そんでまた手とコカンを洗って汗を拭いてタオルとビデオを替えてラッシュ継ぎ足してクサ吸って再生ッッ!!トロリンチョのヌルヌルヌルぅぅう!
そんでひときわエロいシーンでラッシュをバッカーンと吸ったら!ケツの筋肉が弛緩しちゃってアナルプラグがスポーン!と抜け飛んじゃうし!また刺してラッシュ吸うとスポーン!刺して吸うとスポーン!1メーターくらい飛ぶんだぜ?すごくね?
まぁそんな快楽一色の世界で迷子になりまくっていたわけだが、六時間もすると玉の威力は体感値で75%減、これは最も追いたくなる逢魔が刻である。空も白んでくるころだというのに、俺は全身の汗を拭いて服を着た。そう、ストリートへネタを買いに出るためだ。
パトカーにビクつきつつプッシャーをなんとか探し出し、クラックはあるか?今いくつ持ってる?全部でいくらだ?早口でまくし立て、その足でダウンタウン中心部にある24時間営業のコンビニへ向かった。ドリンクやお菓子に並んでラッシュも置いてある日本人経営の店だ。
知らないブランドのニトライトをテキトーに2本選んでレジへ向かうと、少し顔見知りになっていた夜シフトのジジイ店員が俺の顔をチラリと見てこう言った。
「そんなことばっかりやってたらダメだよ!」
ケミの落ち際にマジ説教。クリティカルヒットだ、涙が出ちゃう。
それでもしっかりラッシュを買って帰り、即全裸になったらタオルとビデオを替えてラッシュを継ぎ足しクサを入れクラックをガツンガツンに吸い込みながら再生ボタンをヌルリと押す俺であった。