前項からすでに狂気じみた前談となっているが、今回はより具体的な「ここまでイッたら人間廃業」という項目を書き連ねていく。魔力の少ない者は命の危険すらあるかもしれないので、いつでも離脱できるよう常に閉じるボタンの位置を確かめながら読み進めて頂きたい。
ではラオ式キメオナ準備を書きつらねてみよう。
キメオナへ向けての禁欲について
キメオナ当日までチンコをイジらなければ快感が増すのではないか?という安易な発想から幾度にわたる実験を繰り返した結果、キメオナへ向けての禁欲などやらない方がいい、という答えにたどり着いた。
理由としてはふたつ。ひとつは、刺激から遠ざかっていたゆえに意外とすぐイケてしまうこと。これぞ無駄打ちの極致である。目指すのはそんな児戯にも等しいインスタントなオーガズムなどではない。一度イッてもすぐに始められはするが、汁の片付けや若干の賢者モードが至極邪魔になる。前項でも述べたが、キメオナの目的は性欲の解消ではないのだ。より高みを目指すなら決してイッてはいけない。射精など落としの手段でしかない、ということもここに追記しておこう。
そして二つ目は、立ちが悪くなること。感度は上がっていても、禁欲生活で衰えた勃起力が仇になるのだ。ケミのドングリチンコもそこそこ気持ちいいし楽しいのだが、先の即イキと合併症を起こせば、数次元先にあるあの高みへは到達できなくなってしまう。禁欲でのリビドー増幅よりも、普段からの勃起トレーニングが己を助けるのだ。
さらに言うなれば、前日に三回ほどオナニーで抜いておくと、男性ホルモンが増加するのか、はたまた海綿体の働きが良くなるのか、決戦の日にチンコが立ちやすくなるという結果すら出ている。(俺調べ)
あ、女の子はわからないや。ごめんね。
実はこの「キメオナで勃起できる」というのは、性的快楽を錬金するにあたってかなりのアドバンテージとなる。
前項で説明した通り、ドーパミンの奴隷となることは是が非でも回避しなければならないエンドルフィン目的のキメオナならば、「ドングリチンコを立たせよう」という実にハマりやすい要素は、徹底して排除したい大きな障壁であるからだ。
簡単に言えば、快楽への集中に邪魔となる要素はひとつも残してはいけない、ということだな。
以上ふたつの理由により、前準備としての禁欲はスタートダッシュにこそなり得るが、キメオナの方向性を間違える大きな要因ともなりやすい、という結論に至った。むしろ準備運動や肩慣らしと考え、前日の自主トレは忘れないようにすべき事項とも言えるかもしれない。
ちなみに、この理論に関してはキメセクにも流用が可能であったことを追記しておく。
睡眠、食事、開始時間、季節など
キメオナは、つまるところ体力勝負であることは間違いない。ならば、「その日」へ向けての体調管理はアスリート並みの計画性が必要になってくる。
基本の基本として、充分な睡眠は絶対事項であり、食事も主に動物性たんぱく質、つまり肉やチーズなどを意識的に摂っておくといいだろう。
一週間ほど前から体力作りをしておけば、たった6時間程度オナホを激しく上下したくらいで腕が動かなくなったり足や腹がつり始めるといった事故も回避できるだろう。
さぁ、睡眠と食事でHPを満タンにしたならフルパワーでパンツを破り捨てよう!と言いたいが、開始する時間というのもけっこう重要だったりする。
薬関係は「バレないように」という負い目がつきまとうため、スタートが夜になる人も多いだろう。金曜の仕事が終わって帰宅直後にブッ込み、土曜の夜中までハッスルし、日曜は休んで月曜仕事、なんてハードスケジュールをこなすたまポンのキメオナニストもいると聞く。そんなあなたにチオビタ一本と涙の最敬礼を送りたい。
ただ、本章冒頭でも書いた通り、キメオナは体力勝負なのだ。しっかり昼も起きていた状態からの夜スタートは、フルマラソン直後にトライアスロンへのぞむようなものであり、それでは良い記録など出ようはずもない。仮に、7時に起きて仕事をこなし、21時からスタートする人であれば、すでに14時間分のエネルギーを消費しているではないか。それではチンコだってヘソを曲げるというものだ。
理想としては、まず金曜を仮病で欠勤、もしくは半休にして、焼肉でもたらふく食ったら土曜の朝までガッツリ寝る。爽やかな朝日とともに起きたらシャワーを浴び、消化のいい朝飯をしっかり食べよう。一休みしたらベッド周辺に必要な器材をそろえて指さし確認もおこたらず、充分なストレッチ運動をしたところでようやくキメオナを始める資格証が発行される。30時間もハマッたらクサで落として月曜の朝までガッツリ寝て、薬明けのガラガラ声で「まだ体調が戻らないから休みます」と会社に電話すれば、金曜に打った病欠の布石も活きるだろう。
冗談のようで本気だからな。少なくとも俺にはこれが正解だった。
遠回りになったが、キメオナのスタートは明るいうちの方がいい。後のことも考えるとなおさらだ。36時間ハマッたとしても1日徹夜した程度だからな。前準備から着地までがキメオナです、と学校でも習っただろ?
そうだ、最後に季節の話。キメオナもキメセクも、5月6月の暑くなる前と10月11月の寒くなる前が好きだったな。全裸でも暖房がいらなくて気が散らないんだよ。寒さは勃起力を削るからな。あー、そんなベストシーズンですねー今。ムラつくわー。
さて、長くなったけど大まかな流れはこんな感じだな。俺の経験から絞り出した成功術を余すところなく吐き出した感じだ。あとは必要器材の詳細だが、それは次の頁でまとめよう。ひとまず今日の講義はここまで。さらば。