~ 蹂躙 ~
俺は慌ただしくガウンを脱ぐと、体中の汗を拭いて投げ捨てた。もう一秒だって早く入れたくて気が狂いそうだ。
グッタリしているサツキへ一言「入れるぞ」と伝えて両足を持ち上げた中心に俺のモノをあてがう。ビクンと跳ねる彼女を押さえ込む形で先端から途中までを段階的に、そして体を重ねるようにグググと全てを押し込んだ。
グチュッ…グチュッ…クチュッ…グチュッ…
静かなベッドルームに水気を含んだ肌のぶつかる音と二人の詰まるような息づかいだけが響いていた。入った瞬間に「…ぁあっ、あっ!」と叫んだサツキも今は目を閉じて唇を震わせ、シーツと枕を力一杯に握り締めて固まっている。背を反らせ俺の動きに合わせて揺れる胸がこれでもかと言うほどメスであることを主張する。突かれる度に「はっ…はっ…」と吐かれる息は切なくかすみ、その声にならない声こそが壮絶な愉悦にひたる彼女の全てを表していた。
グチュッ…はっ…クチュッ…グチュッ…あっ…
激しく迫り来る強制的な快楽に苦悶の表情で耐えるサツキとは逆に、我慢できないのは俺の方だった。腰の動きとともに訪れる強烈な刺激につい声が漏れ出てしまうのだ。熱いソコに包まれ奥へ奥へと飲み込まれてはグッと狭くなり押し出される生々しい感覚に意識が飛びそうになる。いや、入れた瞬間から意識などどこかへ消し飛んでいたに違いない。根本まで押し込んではギリギリまで引き抜き、そしてそれを繰り返し、繰り返し、繰り返し…。性を交わらせること、それだけが俺の脳を支配する。
グチュッ…グチャッ…クチュッ…グジュッ…
ローションとは別の、もっといやらしい粘着質の液体が混ざった音がする。それがサツキから溢れたものなのか、それとも俺のものなのかもわからない。重なり擦れ合うグチュグチュとした肉の感触、絶頂のほんの直前が延々と続くあの世界…。
決して激しい動きではない。一秒に一回、二秒に一回、グチュッ、グジュッと、お互いの性器を確かめ合うように、俺の腰が、サツキの腰が、深くゆっくりといやらしく動いた。
サツキは時折こちらを向いて「…あっ…あぁまた…ああっ…」と声を出すようになっていた。目はうつろで、もう俺が誰だかも分かっていないだろう。顔を横にして、枕を掴む自分の左腕を舐めたり噛んだりする姿が異常なまでになまめかしい。揺れる乳房を掴み乳首を軽くつねるたびに体は何度も弓なりに反り返り、ねじるように深く突けばギュッと締まって俺を追い出そうとする。かと思うと突然に吸い込まれるような感覚が俺を襲い、中がフルフルと小刻みに揺れるのだ。まるでそこだけが別の生き物で俺から何かを吸い出そうとしているかのように…。
グジュッ…あっ…はっ…グチュッ…ああっ…クチュッ…
奥へ奥へと打ち付ける腰で壁際まで追い込まれたサツキの足を持って手前にグイッと戻すその勢いのまま、また上から肩を押さえ付け挿入を繰り返す。何度も、何度も、引き戻しては犯し、首に牙を立て、唇を奪い、性器を入れ、引き抜き、また打ち付ける。俺の体から垂れた汗でサツキの胸はテラテラとベッドランプを反射し輝いていた。こいつは俺のメスだ。コレは俺の物だ。もっと俺の体液を塗り付け、歯形を残し、俺の所有物であることをこのメスに刻み付けたい、そんな原始的で動物的な衝動にかられ、両手を背中に回してサツキの肩をガッチリと押さえ込み、性器を性器に出し入れする、ただそれだけの単調な儀式を繰り返しながら、乳房を噛み乳首を舐めた。シャブのセックスは暴力、蹂躙、そして強制的な快楽によって成り立つのだ。この、俺の、性器を!もっと!奥まで!根本まで!飲み込めッ!!
気づけば俺は上から下まで汗でビッショリだった。自分の体重を支え続けた腕と手首がガクガクと震え、あまりに上昇した体温に少し吐き気も感じるほどだ。モノはソコに入れたまま動きを止めていると、彼女がソファでやったようにキョロキョロと渋い顔で回りを見渡していた。ハハッ、オハヨー、分かるかい?と声をかけると俺の顔と接合部を見て笑いながら「あー、えっと、ラオさん、うん、ラオさん強いですね、ホント強いです」と顔を隠して笑った。挿入から今まで一時間くらいは経ってると思って時計を見ると、ヨユーで三時間以上経っていた。
横に落ちているガウンで頭と顔を拭いても、次から次へと汗が流れてくる。冷たいシャワーを浴びて体温を下げ、水分補給もしないと危ない状態だ。第一、ちょっと体を休めないとオジサンはホントに死んじゃうかも…。
素直にそう伝えると、サツキは胸を揺らしながら半身を起こし、髪の毛を掻き上げニヤリと笑ってこう言った。
「追いますよね?早く続きが欲しいです…」
サツキは、俺を、蹂躙したいのだ。本当に頭がどうにかなりそうなほど魅惑的な言葉だった。