キメセクファイル/サツキ6

~ 覚醒するといふこと ~

 肌に唇を這わせるだけで彼女の体は弓なりに反り返った。キスはしてもいいのかと訊くと、彼女は両手で俺の頭を掻き抱き、情熱的に唇を重ねてきた。その柔らかさと熱い吐息、それになにより髪の毛から漂うシャンプーとケミカルの香りにクラクラするほど興奮した俺は、今やかろうじて彼女の胸を隠していたタオルを乱暴に剥ぎ取った。そしてその手で力強く乳房を掴むと、彼女は唇を離して小さく震えながら俺にギュッと抱き付いてきた。

 俺はその腕をそっとほどいて立ち上がり、「ほら、ベッド行くぞ」と有無を言わさず彼女の手を引きその場に立たせた。今や完全に裸となったサツキのその姿は、胸の膨らみから腰、そして足先まで、女性らしい見事な曲線を描き、神々しいほどに美しく輝いて見えた。

 二の腕を掴んで強制的にベッドルームへ連れて行きそっと押し倒すと、うっすら笑った彼女は俺に向けて両手を広げ、吐息混じりに「どうぞ」と言った。両の足も軽く開いているので、俺の視点からは彼女のすべてが丸見えだ。

 いやー、あのビジュアルのヤバさったらなかったな。動きに合わせて胸は揺れてるしアソコには毛も生えてねーしさ、グルグルにブッ飛んだうつろな笑顔で「ハイどうぞ」だぜ?一も二もなく飛び付いたよ。

 首筋を噛んでも乳首を舐めても、サツキの体はいやらしくうねり、弾け、反り返る。そのまま女の曲線を下りて腹から太もも、そして足を持ち上げその中心へと唇を這わせていくと、彼女のソコからはボディソープに混ざった女の匂いとともに、またほんのりとケミカルの香りが漂ってきた。出会ったときから俺を欲情させ続ける、すえたような独特の、あの甘い香り…。俺のいるこっち側のイカレた世界に住む同種のメスであることを強烈に意識させられ、まさに媚薬のように俺をいっそう興奮させた。

 サツキは今どんな場所にいるのだろうか?ただフワフワと夢心地の世界?それとも性感のみに支配された肉欲の海だろうか?尻を、胸を、乳首を、どう刺激すればこの女をもっと感じさせられる?指でどれだけ強く優しくかき混ぜながら、舌先でどれだけ速く激しく舐め上げればこのメスをもっと高く飛ばせるんだ!目の前で震え波打つこの肉体を!絶頂のずっと先まで!恐怖さえ感じるほどの、爆発するようなあの快楽の高みまで…!

ー 気付けば俺もバキバキのキキメでサツキのソコを舐めまくっていた。

ー 凍りつくほど冷たいような、それでいてチリチリと焼け付くような、体の芯から脳天へと鋭い快楽の結晶が音をたてて流れていく。

ー 俺に捧げられた供物を情欲の牙で喰らい尽くすこと。ただそれだけのために俺は存在していると、まさに今この時のために生まれて来たのだと、そんな命の真理が天啓のごとく俺の意識に降りてきた。

 …女が良かったのかネタが良かったのか、もしくは単純に量を間違えたのかは知らないが、極限に迫る肉欲の渦の中で、そのときの俺は恥ずかしながらガッツリと「覚醒」しまくっていた。