~ 女体は流れる水の如く2 ~
ソファの肘掛けに右腕をダラリと載せ、俺に向けて斜めに座った彼女の太ももはだらしなく開かれており、ずり上がったタオルもすでに下半身をまるで隠してはいなかった。左手でソファをポンポン叩いて俺においでおいでをするその手に無言で俺の手を重ねる。たったそれだけでサツキの口からは甘い吐息が漏れた。
マズイな、このままではクサだけで襲ってしまいそうだ。悪いけど少し待っててと、ポンプを掴んで立ち上がった。彼女は意外にもすんなりとそれを受け入れ、ごゆっくり~と笑顔を見せた。俺が逆の立場なら我慢などできなかっただろう。まったく慣れたもんだ。
スーツケースからローションを取り出し「コレが無いと入らないからさ」なんて照れ隠しを言ってみたけど、サツキはあまり理解できていない様子だった。なんかフワフワと独り言にハマッていて楽しそうだ。そんな状態なら放っておいても大丈夫だろうし、俺もそろそろ自分の仕事に取り掛からねば。後ろ髪を引かれつつ、俺はいそいそと浴室へ向かった。
ボディソープで簡単に体を流し、ローションでデュルデュルにした中指をオケツのアナルに突っ込んで滑りを良くする。ポンプにもたっぷり塗ったら、立ち姿のまま右手で後ろから真上に向かって挿入した。炙って角を取ってもやはり少し痛い。何度か壁に当たるも根本まで入ったところでプチュッと中身を押し込み、サッとポンプを引き抜いた。冷たい水が広がる感覚のあと、カッと熱くなるのがわかる。漏れ出さないようケツに力を入れてローションを洗い流し浴室を出ると、ズボンのポケットに忍ばせていたコックリングを装着し、急いでガウンを羽織ってリビングへ戻った。
サツキは先ほどの姿勢のまま目をつぶり、今までずっと独り言ワールドを楽しんでいたようだ。ソファのカーブに沿って流れるように、彼女の体は力なく下半身丸出しのままそこにあった。俺が隣に座ってもまだゴニョゴニョと誰かと話している。まぁいい、あと数分もすれば俺もそっちの住人だ。気にせずに俺はキメセク前のクサを楽しんだ。
ー ボンヤリとしたクサの浮遊感。その奥にゾワリ…ゾワリと静かな寒気が混ざり始めた。
ー それに合わせるように、どろどろとした強烈な肉欲が俺の意識をそれ一色に染めていく。
ー サツキを、この女を、この肉体を、今夜はいくらでも俺の好きにできるんだ…。やってやる、朝まで、何度でも、好きなように、ブッ壊れるまでヤッてやる…!
抑えようもない暴力的な情欲にかられ、ときおり揺れる柔らかそうなサツキの体から、俺はもう目を離すことが出来なくなっていた。男と女がシャブ食ってんだ、そんな時に我慢なんてする意味も理由もあるわけねーだろ。俺は無言で体を寄せると、まだ独り言を続けている彼女に覆い被さり、その白い首筋にやさしく歯を立てた。その瞬間、サツキはフフッと、小さく笑った。