シャブとちんぽと呼び名とサツと

 覚醒剤のことを前回までずっと「シャブ」と書いているんだけど、実際にはあんまり使ってなかった単語なんだよね。俺の世代ではみんな基本的にSと呼んでたと思う。チマタではスピードだのハヤイのツメタイのといろいろあったみたいだけど、俺の周りは完全にSで統一されてた感じ。「シャブ極道」っていうドストレートなタイトルの映画がある通り、「シャブ」なんていう呼び方はそれこそヤクザ、もしくは人間やめてますって聞こえちゃいそうで使えなかったんだよ。

 ただし、シミズが言った「シャブはポンプでガツンでしょ!」みたいな形で使うことはあった。シャブってなんかコミカルにも聞こえない?本気過ぎる単語だからかな?

 ではどうして俺は覚醒剤の呼び名をSからシャブへ変えたのか。これね、とっても不思議な話なんだけどね、ケーサツからそう教えられたの。いやマジだから。

 過去に2万回くらいパクられてるマヌケな俺なんだけどさ、最後に持ってかれたときの担当の班ていうの?その中の一人が現物を前にしてこう言うの。

「ハイ、自分で指さして、これはナニ?覚醒剤?そうは呼ばないだろ~、普段はなんて呼ぶ?エス?他には?カクセーザイ?だからそうじゃねぇだろ~」

 始終こんな感じでホントにシツケーの。最後に「えーと、じゃあシャブとか?」って言ったら納得した様子でメモ取ってやがんのよ。まぁ調書には関係ないからいいんだけどさ、これっておかしくない?どのタイミングで言葉責めとか繰り広げてんのよアンタ。

 まぁでもその人だけじゃなくてさ、ケーサツってみんな覚醒剤のことシャブって呼ぶんだよね。おそらく一回もそういうのやったこと無い人たちなハズなのに、みんな揃ってシャブ!シャブ!って。刑事ドラマの見過ぎですよホント。

 つーかさ、例えばの話だけど、一度もケンカしたことないヤツが「そいつコロシてやりてぇ」とか言ったらちょっと寒いでしょ?前科もないのに「シャバの空気が」とか、童貞なのに「中出ししてぇ」とか。あ、でもその童貞はきっと楽しいヤツだから合格。

 とにかく、ケーサツがシャブシャブうるさいから耳が慣れちゃってね、こうして作文するときもシャブって書く方がシックリくるようになってしまったってワケ。

 このケーサツとの蜜月に関しては、また追ってどこかで書こうと思う。それこそ長編になりそうだしな。

 呼び名と言えばみんなに聞きたいんだが、性器のことはどう呼んでる?女は「まんこ」が主流でしょ?ボボ、ソソ、チョチョなんてのもあるけど、地方色が強くなるよね。逆に男は「ちんこ」以外に独特な呼び方とかあるのかね?あったらぜひ教えてほしいところだ。→ちんこ係までよろしく!

 考えてみると、ちんこは年齢とともに呼び名が変わるんだな。セイゴ→フッコ→スズキのような出世魚的な?成長というか進化か?

ちんちん→ちんこ→ペニス→男根→イチモツ

 いや、後半は冗談だけど、オッサン雑誌にはそんな表現も多いよね。イチモツなんて、いかにもデローンと鎮座していらっしゃる感じだよな。

 やっぱり子供のころは可愛く「ちんちん」であるべきで、自我に目覚める小学生あたりになったなら「ちんこ」へ格上げだよな。そんで高校あたりでムケたら「ちんぽ」が認められ、セックスを経験することにより生殖器としての本分を遂げた証として「ペニス」の称号を頂戴する、という条例でも作ればいいのにな。

 おっと、俺としたことが大事な「ちんぽこ」を忘れていた。ああ、なんと愛らしい響きだろうか。ちんぽこ、ぽこちん、どちらにも悪意も害もなさそうで実にいい。途中に小さな「っ」を入れて「ぽこっちん」なんてご当地キャラがいてもいいんじゃないだろうか。

 あ!そういえば四国中央市のキャラクター「しこちゅ~」がすでにいるじゃないか!ちゃんとティッシュまで持って!…あれ?こういう話じゃなかったな。

 俺は仕事でもプライベートでも「ちんこ」という呼称を主に使っているが、実は「ちんぽ」が一番好きだったりする。いや、性の対象としてのちんぽが好きなのではなく、その呼び名が好きなだけだから勘違いするなよ。

 うむ、数あるちんぽの中でも「なまちんぽ」という表現が俺は好きだな。なまちんぽ。なんだか「おもてなし」のような上品さも感じられる言葉だろう?取引先への手土産になまちんぽの詰め合わせなんていいかもしれない。「これ、つまらないなまちんぽですが…」とチャックを開ける営業部長なんてイカしてる。「ほら、お前も出さんか!」とか新人が怒られちゃう4月の恒例行事なの。もしくは「今年も北海道の川へ遡上するなまちんぽの群れがやってきました」なんてニュースも風情があるよね。中国とアメリカで「なまちんぽ貿易摩擦」とか始まっちゃって、ちんぽ摩擦の専門家とかが出てくるんだきっと。あ、それ俺だ。

 こんなことをね、ドが付く完全シラフで書いてる夜中のラオさんなんですが、これを読んで「薬物の後遺症は怖い」と少しでも感じて頂けたならば本望であるぞ。それではここらで俺はもうイクね、ちんぽの話だけに。おあとがよろしいようで…。