~ 都内の売人が消えちゃった話1 ~
上野公園で不良外人が危ないクスリを売っているらしい。そんな「当たり前のこと」が連日ニュースになった時代があった。
夜の上野公園、その薄暗い遊歩道で「ハッパあるよ、ハシーシあるよ」と営業活動にいそしむ不良外人たちの顔にはボカシがかけられ、客を装ったレポーターが「ハッパって何ですか?」なんてトボケた質問をしている。
「アナタ知らないの?ハッパ知らない?知らないならダイジョーブ、バイバイね」
だいたいの売人は警戒心を丸出しにしてその質問から逃げるんだが、中には間抜けもいたもんで、「ハッパはネ、マリファナだよネ、タイマ大麻~、気持ちいいダカラネ~」なんて平気で答えてる。
結果、待ってましたと「それ違法なんじゃないですか?日本ではダメなんですよ!そんなことしていいと思ってるんですか!」なんて息巻いたレポーターに説教された挙句、「たまたま通りかかった警察」に職質されるなんていう悪意満載の茶番劇が平然と民放6時のニュースで流されていた。
当時の不良外人と言ったら、そりゃあイラン人以外には考えられないだろう。上野、渋谷、新宿など、不夜城の陰には必ずヨレヨレの開襟シャツを着た浅黒い顔のイラン人たちがうろついていた。