カロリーはホーケーな話

東京熱でストリーミング見放題

 男は太ると包茎になる。 

 成長とともに伸びた陰茎が亀頭を先陣に包皮を突き破って太陽の光を浴びたあの日はもはや遠く、恥骨から数センチにまで堆積した脂肪がチンコの皮をせり上げる形で包茎が再構築される。

 かつて飲みの席で裸芸を披露したことも100万回ほどある俺だが、「あいつチンコ小さい」と陰でディスられていることを知ってからというもの、その奥義は秋芳洞の最奥部に固く封印した。

 その愚か者どもは知らぬのだ。勃起時に貧血を起こしかねない雄大なる俺の男性自身を。

 そういえば短小で悩んでいる知人が「どうやったら大きくなりますか?」と訊いてきたことがあったが、アンタのを見たこともないし俺のを見せたこともないのに、よく平気でそんな哲学的な質問を投げかけられるものだと閉口しつつ、「亀頭を握って引っ張ってれば海綿体なんて半年で5センチは伸びますよマジ!」と真顔でテキトーに返しておいた。 

 では生殖に必要充分な長さとはどの程度なのか?それは少し大きめなクリトリス程度であると俺は考える。プリプリと畳にこすりつけて射精に至る快感さえ得られるならば、最後にはスポイトを使ってでも卵子にアタックすることは可能であるわけだ。

 つまり、人類の繁栄にとって包茎であるかどうかなど、いささかの問題にもなり得ない、ということである。

 つまりつまり、俺が太ったり痩せたりすることで包茎になったり剥けたり、脂肪の厚さも考慮せずに俺のチンコが過小評価されたり、半勃起で挿入したけど入ったことに気が付いてもらえないというような珍事に俺が遭遇したとしても、男として自信を失う必要など微塵もなかったということだ。

 俺は太った包茎男子である。それでもまた陽は昇るのだ。